東芝を非公開化することの逆説 - リーディー・ガロウド
東芝はアクティビストと政府の間で立ち往生している。日本政府が歩み寄るのか、それともアクティビストが日本主導の入札でうまくいく方法を見いだすのかはまだ分からない。経営陣が厳しい決断を下す意欲を示す必要がある。

錯視立体の「ペンローズの階段」は、古典的なパラドックスである。階段は上にも下にも行けるように見え、幾何学的に不可能な階段にはまった人は、どこにも行けず、永遠にもがきながら前に進むことになる。
これは、日本の東芝が置かれている状況に近い。同社は何年もかけて、この矛盾から抜け出そうとしている。投資家は、非公開化以外の選択肢を認めないようである。しかし、日本政府は、東芝を国家の重要な資産とみなしており、非公開化を認めないようである。動かせないものが、動かせないものにぶつかる。