大西洋のプランクトンが激減 - スコットランドの最新研究

英エディンバラに本拠を置く研究チームは、大西洋で2年間かけて海水のサンプルを採取した結果、海の生命を維持する小さな生物であるプランクトンがほぼ全滅していると警鐘を鳴らした。

海洋生物学者で元スコットランド政府顧問のハワード・ドライデン博士が率いるチームは、13隻の船と500以上のデータポイントからの情報をまとめ、分析した。

この研究に関するスコットランド紙の報道によると、プランクトンの減少は、水中のプラスチック、農業用肥料、医薬品などの化学物質による汚染を原因としている。以前は、プランクトンの量は1940年代から半減したと考えられていたが、ドライデン博士らが集めた証拠によれば、現在では90%が消滅しているという。

地球海洋環境調査財団(Goes)の研究者は、報告書の中でこう述べている。「環境カタストロフィが展開されている。人類は地球温暖化や異常気象の変化に適応することができると考えている。ほとんどの海洋動植物が絶滅すると人類は生き残れないというのが我々の見解である」