
市場を破壊した中国ニッケル王の大博打
ニッケル価格の下落に賭けた青山控股集団の創業者・項光達は、一時すべてを失いそうになったが、彼は乗り越えた。しかし、彼の動きに絡んでロンドン金属取引所(LME)は失い、投資家の流失を招いた。
(ブルームバーグ) -- 上海時間3月8日午後2時8分、ニッケル価格の下落に賭けた項光達の巨大な賭けが見事に失敗に終わったことは明らかだった。
先物は1トン10万ドルを超えて急騰し、彼の取引は100億ドル以上水増しされていた。項の会社が倒産するだけでなく、金属業界全体にリーマンショックが起き、ロンドン金属取引所そのものが倒れるかもしれないという危機的状況だった。
しかし、項は冷静だった。数時間後には、50人以上の銀行員が彼のオフィスを訪れ、危機への対応策を聞きたいと言ってきた。この危機を乗り越えられると確信している。
そして、彼は乗り越えた。
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