薬物送達に役立つ「おりがみロボット」

豆粒大の新型ロボットは、転がり、反転し、ジャンプして周囲を移動することができる。おりがみデザインの折りやすさと幾何学的特徴を統合して、ロボットを効果的に動かすことができ、人体内での薬物送達での応用が期待されている。

サイエンティフィック・アメリカン

[著者:Fionna M. D. Samuels]豆粒大の新型ロボットは、転がり、反転し、ジャンプして周囲を移動することができる。乾燥した地面から水たまりまで簡単に移動できる、完全な水陸両用型だ。荷物を持ちながら、複数の環境下でさまざまな動きをすることができるため、単一の動きしかできない他のマシンとは一線を画している。また、このロボットは、障害物を乗り越えたり、回避したりすることも得意だ。この小型で多機能なロボットは、いつの日か人体という複雑な環境を操り、必要としている患者に狙いを定めて薬を届けることができるようになるかもしれない。

このロボットが物理的な障害を乗り越えることができるのは、「クレスリング(おりがみ)パターン」と呼ばれる、おりがみのような折り目をつけ、その上に磁石を取り付けたユニークなデザインによるものだ。クレスリングパターンは、直角三角形を積み重ねたような形状で、ロボットのお腹を包み込み、少しつぶれた円柱のような畝(うね)を作っている。この稜線はまた、液体中を移動するのに役立つプロペラのような形状を与えている。スタンフォード大学の機械工学助教授であるRenee Zhaoは、「私たちが本当に見たかったのは、おりがみデザインの折りやすさと幾何学的特徴を統合して、ロボットを効果的に動かすことができるか、さらにその折りやすさを利用して薬物送達ができるかということだ」と言う。彼女と彼女の同僚は、Nature Communicationsに発表された論文で、このロボットについて説明している。

この記事は有料会員のみご覧いただけます

購読する
既にアカウントをお持ちの方 ログイン