
ブラジル大統領選に勝つにはルーラ氏は中道へ進むべき

突然のアナコンダとの遭遇のように、予想以上にタイトな展開となった。複数の世論調査で、左派のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領が、右派の現職ジャイル・ボルソナロ氏を2桁の差で破っていた。ブラジル大統領選の第1回投票で50%以上を獲得し、第2回投票が不要になるとの予測もあった。しかし、10月2日の実際の投票では、ボルソナロ氏の43.2%に対し、彼は48.4%の勝利にとどまった。世論調査でボルソナロ氏の支持者が少なかった理由は不明だが、「シャイ」、つまり世論調査員に疑念を抱き、意見を伝えたがらない人が多いためかもしれない。この2人の候補者は10月30日に決選投票を行うが、ブラジルでは今後1ヶ月間、二極化が進む。