![アリババ、景気低迷で売上が伸び悩んだ後の分割IPOの行方は?[ブルームバーグ]](/content/images/size/w2640/2023/05/398459055--1-.jpg)
アリババ、景気低迷で売上が伸び悩んだ後の分割IPOの行方は?[ブルームバーグ]
アリババは、物流部門と食料品部門の新規株式公開(IPO)の検討を開始し、中国のクラウドとオンライン商取引のリーダーとして貧弱な成長を回復するのに役立つかもしれない待望の分割を開始する。
(ブルームバーグ) -- アリババは、物流部門と食料品部門の新規株式公開(IPO)の検討を開始し、中国のクラウドとオンライン商取引のリーダーとして貧弱な成長を回復するのに役立つかもしれない待望の分割を開始する。
アリババは木曜日、再び一桁台の収益成長を記録し、中国の個人消費回復が予想以上に遠のくのではないかという懸念を強めた。また、株主に株式を分配してクラウドサービス部門を分離する正式な承認と、Cainiao物流部門とFreshippo食料品チェーンのIPOを検討することを発表した。また、シンガポールに拠点を置くLazadaなどの海外事業を含む国際商取引部門についても、外部資金を確保する予定だ。
中国最大のEコマース企業であるアリババは、中国の消費需要のバロメーターであり続けている。アリババの国内コマースは3%縮小し、もう一つの注目事業であるクラウド部門は2%減少した。この冴えない結果は、中国が長年のゼロ・コロナ規制から回復するペースが予想より遅く、米国の対中制裁と不透明な世界経済環境に阻まれていることを強調している。インターネット部門を徹底的に取り締まった後、今年は北京が民間企業を支援するという期待も、今のところ意味のある政策には結びついていない。
月期の売上高は、アナリストの平均予想2,092億元に対し、2082億元と発表した。純利益は235億元で、一過性の利益のおかげで一昨年の損失を取り戻した。アリババの株価は、ニューヨークの市場前取引でほぼ横ばいとなった。
投資家は、北京が世界第2位の経済大国であるアリババの足かせとなっていた長年の規制を解除したことで、個人消費とハイテク産業が回復することに賭けていた。しかし、エコノミストたちは、貿易の鈍化や、始まったばかりの景気回復が勢いを失いつつある他の兆候を指摘している。景気動向を示す重要な指標であるゴールデンウィーク期間中、消費支出は予約数量に遅れをとっている。