テスラ、「2023年半ばにサイバートラックの納入を開始する可能性あり」

テスラはEVピックアップトラックであるCybertruck(サイバートラック)を「来年半ば」に出荷開始することを目指すと明らかにした。

同社CEOであるイーロン・マスクが以前に提示したよりも詳細な時間枠であり、前四半期の決算説明会では、サイバートラックは「できれば来年に」市場投入されると示唆した。

2021年後半を目標発売日とするテスラは、2019年に初めてこのトラックを発表した。同社は当初、2022年まで延期すると発表していたが、マスクはその後、1月に行われた同社の第4四半期決算説明会で、その見通しを「うまくいけば」来年に修正した。一方、ライバルであるリヴィアンやフォードは独自のEVピックアップトラックを発表しており、フォードは15万台を生産する意向を表明している。

サイバートラックの特徴のひとつは、その奇抜で角張ったデザインだ。同社はそのデザインを現実世界で安全に使用するための問題を抱えていたようで、2021年末、マスクはトラックのフロントガラスのワイパーについて心配しているとツイートしている。現状では1本の巨大なアームで、フロントガラス全体を一回のワイプできれいにするようになっている。

これまで、トラックがテストコースを走行する動画が流出し、今年初めには試作機のウォークアラウンドを撮影した動画が投稿されている。

同社はここ数カ月、既存のモデルS、X、3、Yでも生産問題に直面している。中国の上海に開設した工場は、コロナによるシャットダウンを繰り返しており、同社は第2四半期の決算で報告した生産減少の一因になったと述べている。「テスラには需要の問題はなく、生産の問題がある」とマスクは決算説明会で語った。