2030年までに米国で再エネの驚異的なブームが到来、BNEFが予測
調査会社BloombergNEFの予測によると、米国は今後7年間で、プロジェクトを電力網に接続する際の課題に邪魔されなければ、1億世帯以上の電力に相当する太陽光と風力エネルギーを追加することになるという。

(ブルームバーグ) -- 調査会社BloombergNEFの予測によると、米国は今後7年間で、プロジェクトを電力網に接続する際の課題に邪魔されなければ、1億世帯以上の電力に相当する太陽光と風力エネルギーを追加することになるという。
ジョー・バイデン大統領の画期的な気候変動法制は、州、企業、投資家、消費者からの強い要望とともにクリーンエネルギーを後押ししている。しかし、インフレは短期的には逆風であり、2025年までに相互接続の問題が改善されなければ、2030年までに600ギガワットのエネルギーが稼動する可能性を脅かす可能性がある。BloombergNEFの米国太陽光発電アナリスト、Pol Lezcanoは「最大の制約は電気系統のボトルネックになるだろう」と語る。
このプロジェクトには、2023年から2030年の間に建設される358ギガワットのソーラーパネル、137ギガワットの風力タービン、111ギガワットのエネルギー貯蔵が含まれる予定だ。BNEFの簡易計算によると、この量の太陽光発電と風力発電の開発は、現在1億戸以上の米国の家庭で使用されている電力量に匹敵する電力を発電することができるそうだ。1ギガワットは、大型原子炉や天然ガス火力発電所の発電容量に匹敵する。

バイデンは、2035年までに米国の電力網から炭素排出を一掃するという目標を掲げている。この達成には、石炭や天然ガスを燃料とする発電所に代わる大量の新エネルギー源が必要となる。
Staggering Boom in Renewables Seen in US by 2030, BNEF Predicts
By Josh Saul
© 2023 Bloomberg L.P.
翻訳:吉田拓史、株式会社アクシオンテクノロジーズ