
多国籍企業は中国を手放し難いと感じている

中国での多国籍企業経営ほど、白髪になりやすい仕事はないだろう。外交問題や消費者の不買運動は、この仕事につきものの危険要素だ。最近、南部の広州で始まったような断続的な閉鎖を引き起こすゼロ・コロナ政策は、サプライチェーンを混乱させ、外国人経営者を寄せ付けない国にしている。さらに、労働者間の対立が問題を大きくしている。11月23日には、アップルのiPhoneを製造する中国国内の主要工場で、賃金や労働条件をめぐって暴動が発生した。在中国欧州商工会議所の調査では、会員の6割が「ビジネス環境が厳しくなった」と回答している。