次にインフレの脅威が襲いかかるのは中国
中国の景気回復は、欧州の低迷や米国に迫る景気後退を相殺し、世界の成長を後押しすることになりそうだ。2023年には、米連邦準備制度理事会(FRB)や他の中央銀行がインフレの抑制を急いでいるまさにその時に、インフレが促進されるという問題が発生するのだ。

(ブルームバーグ) -- 中国の景気回復は、欧州の低迷や米国に迫る景気後退を相殺し、世界の成長を後押しすることになりそうだ。しかし、中国の4兆元規模の景気刺激策がリーマンショックからの回復を促した2009年とは異なり、2023年には、米連邦準備制度理事会(FRB)や他の中央銀行がインフレの抑制を急いでいるまさにその時に、インフレが促進されるという問題が発生するのだ。
国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ専務理事は今月、中国のゼロ金利からの転換が2023年の世界成長にとって唯一最も重要な要素だろうと述べ、インフレにとってどういう意味を持つか注意を促した。
「中国がより速く成長するという良いニュースが、石油やガス価格の上昇につながり、インフレに圧力をかけるとしたらどうでしょう」と、ダボスで開催された世界経済フォーラムで述べている。