
先進国の至るところで若者の車離れが進行中

オレゴン州ポートランドに住む高校生のアダ・クランドールさんにとって、家族から「いつ運転を習うの」と聞かれることが毎日の悩みの種になっている。16歳のクランドールさんは、人生の4分の1を自動車中心の街づくりに反対することに費やしてきた。12歳のとき、彼女は毎日何千台もの貨物自動車が行き交う幹線道路に隣接する学校に通った。教師が大気汚染について話すために講演者を招いたとき、彼女とクラスメートは活気づいた。1年も経たないうちに、彼女はオレゴン州の州都セイラムまで足を運び、議員たちにディーゼルエンジンに関するより厳しい法律の制定を要求するようになったのだ。
しかし、彼女の家族はいまだに運転免許を取得するよう彼女にせがんでいる。「(運転免許は)独立への切符と見なされている。とても美化されています」と彼女は言う。バスに乗る時間も短縮できるし、友達と海岸までドライブもできる。しかし、彼女はそのような考え方が嫌いだ。「なぜ、私たちの社会では、私たちのアイデンティティが車を使うことと結びついているのでしょうか」と彼女は問いかける。「もし、私が運転免許を取得することを選択したら、それは降参するようなものです」。
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