
中国の碧桂園、年内に計4000億円超の社債元利払いに直面-資金繰り難
中国の不動産開発大手で、資金繰り難にある碧桂園は年内に計29億ドル(約4140億円)相当の社債元利払いなどに直面する。期限までに支払いを履行し、デフォルト(債務不履行)を回避できるか試されている。
(ブルームバーグ):中国の不動産開発大手で、資金繰り難にある碧桂園は年内に計29億ドル(約4140億円)相当の社債元利払いなどに直面する。期限までに支払いを履行し、デフォルト(債務不履行)を回避できるか試されている。
12月まで社債の償還期限が毎月到来する碧桂園は支払いを履行できないのではないかとの懸念から、この数週間は社債が大幅に値下がりしている。
同社は一部の債権者に対し、8月1日償還の人民元建て債(表面利率4.5%)の送金を通知したが、より広範な資金繰り問題や低調な決算を受けて、存続を巡る疑念は今後も残る見通しだ。
また、碧桂園は23億4000万香港ドル(約430億円)規模の増資計画を取りやめたとIFRは報じた。
販売額で中国6位の不動産開発企業である碧桂園が不履行となれば、市場には新たな衝撃がもたらされそうだ。新築住宅価格は下落に転じているほか、開発会社のデフォルトも増加し、同セクターの深刻な不振が浮き彫りとなっており、中国当局による迅速な対応の必要性がさらに高まっている。
ルクロー・アナリティクスのシニアクレジットアナリスト、レナード・ロー氏は「政府が直ちに企業レベルで資金繰りを支援する対策を講じなければ、碧桂園は高いデフォルトリスクにさらされる」と分析。「碧桂園が生き残れるかどうかは政策次第だ。現時点ではこうした支援の実現が不透明だ」と述べた。
原題:Country Garden Faces $2.9 Billion of Bond Payments as Woes Mount(抜粋)
--取材協力:Emma Dong、Alice Huang.
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