マイクロソフト、クラウドのサーバーの耐用年数を2年伸ばし数十億ドルを節約

マイクロソフトは、同社のクラウドを動かしているサーバーの耐用年数を2年延長し、その結果、何十億ドルもの節約に成功したようだ。

最高財務責任者のエイミー・フードは先週、マイクロソフトの2022年第4四半期決算説明会で投資家に対し、「当社のクラウドインフラにあるサーバーとネットワーク機器資産の減価償却可能期間を4年から6年に延長する」と述べた。

この耐用年数は、2022年6月30日現在の貸借対照表に計上されている資産および今後購入する資産に適用される、と彼女は電話会議で話した。これは減価償却の形状を遅らせ、会計上でも利点が大きいようだ。「この変更は、これらの資産にかかる将来の減価償却費の計上時期にのみ影響する。この結果、6月30日現在の残高にもとづき、2011年度の営業利益は通期で約37億ドル、第1四半期で約11億円 のプラスの影響を受けると見込んでいる」

GoogleとAWSは、すでにクラウドインフラの寿命延長を発表している。グーグルは2022年2月、サーバーのライフサイクルを3年から4年に延長することを発表した。同月、AWSはサーバーを5年、ネットワーク機器を6年稼働させる計画を明らかにした。

マイクロソフトは、IaaSと一部のソフトウェア・ライセンスの両方で、3年間のサーバー予約を最安値の価格設定にしている。

ユーザー企業は6年前の製品で満足できるのか、自問自答する必要がある。マイクロソフトのシリコンサプライヤーであるインテル、AMD、アンペールは、この間におそらく3世代のプロセッサを製造しており、ネットワーキングなどにおけるその他の技術革新も織り込むことになるだろう。