マスク、テキサスに経営企業の「城下町」を建設へ

イーロン・マスクは、テキサス州都郊外に新たに購入した数千エーカー(1エーカー:約4046平米)の牧草地や農地の一部に、自身の町を建設することを計画していることが、土地記録やプロジェクトに詳しい関係者の話から判明した。WSJが報じた。

  • 地主や不動産業者との会合で、マスクと彼の会社の従業員は、コロラド川沿いに「ユートピア」のようなものを作り、そこで従業員が生活し働くことができると、自分のビジョンを語っている。
  • マスクのプロジェクトに詳しい人々によると、マスクのトンネル事業であるボーリングカンパニーの幹部は、オースティンから約35マイル離れたバストロップ郡に町を設立することを議論し、模索しているそうである。
  • マスクとそのトップは、ボーリングやテスラの従業員を含むオースティン地域の従業員に、ボーリングやテスラ、SpaceXなどの従業員が、市場価格以下の家賃の新しい住宅に住めるようにしたいようだ。
  • Facebookの写真や町に詳しい人をWSJが取材したところによると、敷地内にはすでにモジュール式住宅群、プール、屋外スポーツエリア、ジムがあるそうだ。
  • WSJが閲覧した人物やテキストメッセージによると、社長でマスクの最側近であるスティーブ・デイビスを含む一部のボーリングの社員は、街全体を作るなど、さらに大きな計画を口にしたこともあった。
  • 過去3年間で、マスクの会社や役員に関連する団体がオースティン地域で少なくとも3,500エーカー(ニューヨークのセントラルパークの約4倍の広さ)を購入したと、郡の証書やその他の土地記録から判明した。地元の不動産や土地の関係者の中には、マスクに近い人物から、億万長者がこの地域にさらに6000エーカーもの土地を所有していると聞いたと言う人もいる。
  • マスクは2年以上前にカリフォルニア州を離れたとき、テスラとボーリングがテキサスに移転する前に本社を置いていた同州の規則や規制に我慢の限界に達したと語っている。カリフォルニアは過剰規制、過剰訴訟、過剰課税の地だと、彼は2021年12月に語っている。テキサスには、ゾーニング法や環境・労働に関する要件が少なく、規制の緩い土地が広大に広がっている。カリフォルニアとは異なり、法人所得税も、個人に対する所得税やキャピタルゲイン税もない。