中国が月面で未知の鉱物を発見

中国は先週金曜日、月面で取得したサンプルの中からこれまで知られていなかった鉱物を発見したと発表した。「嫦娥石」と名付けられたこの鉱物は人類が月面で発見した6種類目の新鉱物である。

新華社通信によると、 「嫦娥石」は、柱状結晶体を持つリン酸塩鉱物の一種で、月の玄武岩の粒の中に含まれている。中核集団核工業北京地質研究院のイノベーションチームは、X線回折などの一連のハイテク手段により、月の粒子サンプル14万個の中から、約10マイクロメートルの単結晶粒子を分離し、その結晶構造の解析に成功した。国際鉱物学連合(IMA)の新鉱物・命名・分類委員会(CNMNC)の投票を経て、新たな鉱物と確認された。

2020年12月に月から地球に帰還した嫦娥5号が持ち帰ったサンプルの中に嫦娥石が含まれていたという。サンプルは、月の表面と、火山活動があったとされる地下約6.5mから採取された。