1年先の米インフレ期待、21年9月以来の低水準-ミシガン大調査
米国では12月に短期的なインフレ期待が予想外に低下し、約1年ぶりの低水準となった。その一方でガソリン価格の下落に助けられ、消費者マインドは上向いたことがミシガン大学の調査で明らかになった。

(ブルームバーグ):米国では12月に短期的なインフレ期待が予想外に低下し、約1年ぶりの低水準となった。その一方でガソリン価格の下落に助けられ、消費者マインドは上向いたことがミシガン大学の調査で明らかになった。
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ミシガン大消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は発表文で「消費者は多岐にわたって物価上昇を懸念していたが、それもこの1カ月ほどで幾分か和らいだ。こうした懸念は1年半前に比べれば依然著しく高いものの、1年先のインフレ期待が低下したのは、単に現在のガソリン価格がもたらした人工的産物ではないことを示している」
12月の現況指数は60.2に上昇。前月は58.8だった。期待指数は58.4と、これも前月の55.6から上昇した。
耐久財の購入環境に関する指数は上昇。労働市場に対する消費者の見方はほぼ変わらず。
「消費者の購買能力が引き続き衰えており、クレジットカードや自動車ローンの残高急増、金利上昇の不安が続いていることを考えれば、今年見られた消費の力強さは維持が難しいだろう」とシュー氏は説明した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Year-Ahead Inflation Expectations Fall to Lowest Since 2021(抜粋)
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