テンセントの復活が中国テック大手の展望を物語る
テンセントのオフィスビル。Photo by Tencent.

テンセントの復活が中国テック大手の展望を物語る

エコノミスト(英国)
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中国最大のハイテク企業であるテンセントほど、中国のビッグテックの浮き沈みを体現している企業はないだろう。2年前、このオンライン帝国は止められないと思われていた。10億人以上の中国人が、同社のユビキタスサービスを利用して、支払いや遊び、その他さまざまなことを行っていた。「リーグ・オブ・レジェンド」のような同社のビデオゲームは世界的にヒットしていた。テンセントの市場価値は9,000億ドルを超え、中国初の1兆ドル企業になろうとしていた。

そして、共産党は「もういい」と言ったのだ。中国の最高指導者である習近平は、10代の若者の注意力散漫や、半導体などの戦略部門からの資金流出など、ビッグテックの副作用を容認できないと判断した。テンセントは、かつて隆盛を誇った中国の他のデジタル産業とともに、1年半にわたる徹底的な取り締まりに巻き込まれた。規制当局はテレビゲームを「精神的なアヘン」と断定し、18歳未満は週に3時間以上プレイすることを禁じた。テンセントの新タイトルは検閲に阻まれた。

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