東証は真のヒーロー銘柄を主役にしないといけない
株式会社日本取引所グループが運営する東京証券取引所(以下、東証)の屋外に掲出されているバナー。(2022年1月13日木曜日)。日本最大の取引所運営会社は、3つの新しい市場区分の構成要素を開示したが、低迷する日本の株式市場の待望の改革は、興奮よりも懐疑的な見方を引き寄せている。Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

東証は真のヒーロー銘柄を主役にしないといけない

東証は「プライム」部門を創設し、その部門をほとんどすべての人に開放するという、前評判は高かったが期待はずれの市場再編を行った。この再編は日本株を無用のものにする危険性をはらんでいる。

ブルームバーグ

ピクサー映画「インクレディブル」の悪役は、スーパーヒーローを一掃するために、「スーパーヒーローをどこにでもいる存在にする」という悪魔のような計画を立てていた。「誰もがスーパーになったら、誰もスーパーになれなくなる」と、シンドロームという悪役は考えた。

東京証券取引所には、そのような邪悪な目的はない。しかし、東証は「プライム」部門を創設し、その部門をほとんどすべての人に開放するという、前評判は高かったが期待はずれの市場再編を行った。この再編は日本株を無用のものにする危険性をはらんでいる。

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