中国の住宅ローン不買運動はより広範な危機の徴候である
2022年7月29日(金)、中国・北京で建設中のエバーグランデ・グループ(恒大集団)による「ロイヤルピーク住宅開発」。中国のデベロッパーのドル建て債券は勢いを失いつつあるように見える。投資家は、トップ会談で危機に瀕した業界に対するより強力な政策支援を打ち出すことができなかったことに失望を表明している。出典:ブルームバーグ。

中国の住宅ローン不買運動はより広範な危機の徴候である

エコノミスト(英国)
“The

ドイツの数学者ヒルベルトは、無限に部屋があるホテルを想像したことがある。たとえすべての部屋が埋まっていたとしても、「隣の部屋に移ってください」と言うだけで、新しい宿泊客を受け入れることができる、と彼は指摘した。客が2人目の客の部屋に入ると、新しい部屋が空く。2人目の客は3人目の客の部屋に移動してもらう、そうするとまた新しい部屋が空く…部屋数が無限にあれば、この繰り返しは永遠に終わらない。

中国の不動産開発会社は、何年も前から同じようなことを繰り返していた。中国の不動産開発会社は、何年も前から、同じようなやり方で住宅を販売していた。これは、ヒルベルトのホテルの各部屋が、本来は宿泊客のために確保されているのと同じである。しかし、開発業者は、そのお金を土地の購入など、別の目的に使ってしまう。そして、いざ建設が始まると、未建築のアパートを売却して、その資金を充てるのである。ちょうど、ヒルベルトのホテルが隣の部屋に宿泊させるように、中国の不動産デベロッパーは、先行販売したアパートを、次のアパートの先行販売で得た資金で建設したのだ。常に新しい購入者がいる限り、その連続は続くのである。

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