政府閉鎖は忘れよ、米国の本当の財政問題は国債利回りの上昇だ[英エコノミスト]

米国の連邦議会は、政府を閉鎖しかねない戦いに再び突入した。もし議会とバイデン政権が連邦政府の資金調達について合意しなければ、10月1日から連邦政府は職員の一時帰休や不要不急の支払いの凍結を余儀なくされるかもしれない。下院共和党は、上院とホワイトハウスにどのような支出削減を要求するかについて、共和党内でさえ合意することができない。

しかし、ワシントンにおける無謀な瀬戸際外交は、米国にとっての主要な脅威ですらない。公的年金や医療費などの「義務的」支出を差し引くと、米国の予算の約25%しか残らないのだ。この国の予算問題ははるかに広範囲に及び、しかも月ごとに悪化している。その理由を知るには、ワシントンではなく、債券市場の憂慮すべき動きに注目する必要がある。