中国で国有企業が有望な投資先になった理由: Shuli Ren

国有企業は再びスポットライトを浴びている。昨年11月、証券監督当局の最高幹部は投資家に対し、「中国の特色を生かした株式価値評価」を模索するよう促した。

ブルームバーグ

(ブルームバーグ) -- 国有企業は再びスポットライトを浴びている。昨年11月、証券監督当局の最高幹部は投資家に対し、「中国の特色を生かした株式価値評価」を模索するよう促した。政府は3月、最大手企業の業績評価方法を調整し、営業キャッシュフロー率や自己資本利益率などの指標を含めるようにした。これらの企業は、価値創造という点で、ワールドクラスの企業に対するベンチマークになると北京は約束した。

株式市場も気合いが入っているようだ。国有企業のバスケットを追跡する指数は、今年30%以上上昇した。2022年初めに上海で株式公開した米国認可の中国移動有限公司は、4月に本土で最も価値のある企業となった。先週は国営金融機関が乱高下し、時価総額が1,660億ドルも増加した。

この売買の熱狂の原動力は何だろうか。3年にわたるゼロ・コロナの影響で街中が封鎖された後、中国人は国家権力に魅了され、トップが主張するものなら何でも投資するようになったのだろうか?

そうではないだろう。おそらく、国内の投資家は、中国の企業活動が回復するかどうかを見極めながら、安全な避難場所を探しているに過ぎないのだろう。

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