中国医療顧問トップ、オミクロン株のリスクは「インフルエンザ並み」
中国政府のアドバイザーを務める感染症専門家の鍾南山氏は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による死亡率はインフルエンザと変わらないと述べた。感染対策としての行動制限が緩和され始めた中国では、当局者から新型コロナのリスクについて控えめな発言が続いている。

(ブルームバーグ):中国政府のアドバイザーを務める感染症専門家の鍾南山氏は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による死亡率はインフルエンザと変わらないと述べた。感染対策としての行動制限が緩和され始めた中国では、当局者から新型コロナのリスクについて低く評価する発言が続いている。
鍾氏は国営新華社通信とのインタビューで、オミクロン株による致死率はインフルエンザと同等の約0.1%で、感染が肺に達することはほとんどないと発言。感染した多くの人は7-10日以内に回復するとも述べた。
中国が「ゼロコロナ」政策からの脱却に動く中、コロナはさほど危険ではないといった趣旨の発言が政府当局者から相次いでいる。同国が報告した10日の新規感染者数は1万514人と、9日の水準を20%余り下回った。検査を受ける人が減っているため、こうした数字の正確さを疑問視する声もある。
原題:China’s Top Medical Adviser Says Omicron’s Risks Same as Flu (1)(抜粋)
© 2022 Bloomberg L.P.