上海のロックダウンで露呈したグローバルサプライチェーンの歪み
2022年1月11日火曜日、中国上海の洋山深水港のガントリークレーンと輸送コンテナ。Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

上海のロックダウンで露呈したグローバルサプライチェーンの歪み

数多の多国籍企業が、中国の国際貿易の20%を占める上海のロックダウンによってサプライチェーンに混乱が生じると警告し、その影響は世界中に波及している。

フィナンシャル・タイムズ

3月初旬、Suto Logisticsのトラック運転手は、中国で最も重要な経済拠点であり、世界で最も忙しい港である上海に、毎日1,000トンの商品を運び込んでいた。4月末、地元当局が工場の閉鎖と住民の自宅隔離を強制してから5週間後、同社によれば、毎日1、2台のトラックが出動するのみとなった。しかも、そのトラックは通常の産業資材ではなく、2,600万人の住民の生活を支えるための「生活物資」を運んでいるのだという。

上海の突然の閉鎖にショックを受けているのはSutoだけではない、当局は感染力の強いコロナウイルス「オミクロン」の発生を食い止めようと躍起になっているのだ。Apple、テスラ、GE、アマゾン、アディダス、エスティローダーなどの多国籍企業が、中国の国際貿易の20%を占める上海の閉鎖によってサプライチェーンに混乱が生じると警告し、その影響は世界中に波及している。

もし中国が踵を返して、全国の何百万人もの労働者を自宅に閉じ込めたままにしているゼロ・コロナ政策を追求し続ければ、これらの警告はさらに強まるだろう。物議を醸したこの政策の立案者である習近平国家主席は、ゼロ・コロナ・アプローチが経済にダメージを与えているという兆候があるにもかかわらず、この政策への批判を取り締まると宣言している。

3月に港町の深センが一時的に閉鎖され、同月末に上海が封鎖されて以来、懸念が高まっている。北京でも規制が敷かれ、航空貨物の玄関口である中国中部の鄭州でも5月に人の移動が制限されるなど、当局による規制が続いている。

寧波、深圳、広州など、世界10大コンテナ港のうち7港を擁する中国からの原材料、商品、部品に依存する企業では、計画的な閉鎖に警鐘を鳴らしている。

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