
財務省・齋藤通雄理財局長インタビュー:日銀の国債買い入れ減少に備えるべき
「Mr.日本国債」の齋藤通雄理財局長は日銀の国債買い入れ減少に市場は備えるべきと指摘。日銀が国債の主要な買い手でなくなる時期が来ると齋藤は言う。
(ブルームバーグ) --「ミスター国債」として広く知られている政府高官によると、中央銀行がいつか国債購入から手を引くため、投資家は通常の日本債券取引に戻るための準備を始めるべきだとのことだ。
財務省はすでに、市場に十分な厚みと流動性があることを確認するための包括的な見直しの検討を始めている。齋藤通雄は、1990年代後半から2010年初頭まで日本国債市場で次々と職務をこなし、改革の実施を支援したことで知られている。
齋藤は今週、6月の就任後初めてメディアのインタビューに応じ、「いつかは分からないが、いずれ中央銀行が日本国債の主な買い手でなくなる時が来るだろう」と述べた。
ヘッジファンドは6月、世界的な債務危機によって、日本銀行が日本国債のイールドカーブ・コントロール政策を調整せざるを得なくなるとの賭けを開始した。日銀は利回りの急上昇に対応するため、同月に16兆円という記録的な規模で国債の買い入れを行い、10年物国債を0.25%という目標レンジの上限を下回る水準に引き戻すことに成功したのだ。
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