可決濃厚の50兆円法案は米国がとる最も野心的な気候変動対策となる

［著者：Lisa Friedman, Brad Plumer］ワシントン ― 上院民主党が突然打ち出した3690億ドル（約50兆円）の気候・税制パッケージは、地球が破滅的に過熱するのを食い止めようとする、米国がこれまでに取った最も野心的な行動となるであろう。

上院民主党が27日遅くに発表し、早ければ来週にも成立させたいと考えているこの合意は、この一年間、気候変動に関する法案の交渉に携わってきた人々でさえも衝撃を与えた。多くの活動家が希望を捨てていた後に合意が発表されたことで、気候変動と戦うための世界的な努力における米国の役割は、ほとんど一瞬にしてリセットされた。

上院議員のジョー・マンチン（共和党）は、今月インフレ懸念のために気候変動法案を支持できないと発言して以来、環境保護主義者や一部の同僚から非難を浴びていた人物である。

多数派のリーダーであるチャック・シューマー上院院内総務（民主党）は、マンチン議員との合意を発表する際に、「大差で、この法案はこれまで議会で可決された中で最大の気候保護法案となるだろう」と述べた。