
ソフトバンクのラジーブ・ミスラに次の機会が訪れた理由 - Shuli Ren
元ドイツ銀のクレジット・トレーダーであるソフトバンクのラジーブ・ミスラは実績は決して十分ではないが、自身のファンドへのソブリン・ファンドの出資を手に入れることに成功した。
(ブルームバーグ・オピニオン) -- 誰もが、藁を金に変える「ルンペルシュティルツキン」のような存在になりたいと思う。ソフトバンク・グループのラジーブ・ミスラが数十億ドルを求めてドアをノックしてきたら、それは幸運なことだ。
元ドイツ銀行のクレジット・トレーダーで、1,000億ドル規模のVision Fundの設立に貢献したミスラは、ソフトバンクでの主要な役割から退くことになった。その代わりにミスラは、アブダビの政府系ファンドであるムバダラ、ADQ、コングロマリットのロイヤル・グループなどから60億ドル以上を調達し、自身のファンドを立ち上げる予定だ。
このファンドの構造や投資方針などの詳細はまだ明らかになっていない。しかし、中央銀行の量的緩和により流動性が逼迫し、投資家が神経質になる中で、ミスラがこの資金を調達した規模とスピードには驚かされる。