テスラの4-6月納車は過去最多、値下げ奏功-BYDも記録更新
テスラのギガファクトリー ギガファクトリーの様子。

テスラの4-6月納車は過去最多、値下げ奏功-BYDも記録更新

電気自動車(EV)メーカーの米テスラと中国の比亜迪(BYD)の4-6月(第2四半期)世界納車台数は過去最多を記録し、クリーンエネルギー車販売で業界でのリードを広げた。

(ブルームバーグ):電気自動車(EV)メーカーの米テスラと中国の比亜迪(BYD)の4-6月(第2四半期)世界納車台数は過去最多を記録し、クリーンエネルギー車販売で業界でのリードを広げた。

テスラが2日発表した4-6月期世界納車台数は過去最多の46万6140台となり、市場予想を上回った。BYDの新エネルギー車販売は四半期としては過去最多の70万244台に達し、半数はEV、残る半数はプラグインハイブリッド車だった。

BYDの株価は3日午前に香港市場で一時3.2%上昇。テスラにバッテリーを供給する寧徳時代新能源科技(CATL)は2.3%高、LGエナジーソリューションは3.1%高まで値上がりする場面もあった。

テスラ

2日に発表されたテスラの納車台数は、値下げで販売台数を追い求めるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の戦略が狙い通りの効果をもたらしたことを示した。ブルームバーグが集計したアナリスト予想では、4-6月期の納車台数は約44万8350台と見込まれていた。

ロバート・W・ベアードのベン・カロ氏は2日午前に電話インタビューで、「大きく予想を上回った。人々はまだ再度の値下げに身構えていたが、この大きな納車台数でそのリスクは減った」と指摘した。

テスラにとって、今回の納車台数は四半期としては過去最多で、前年同期比83%増。アナリストが注視している生産台数と納車台数の差は4-6月期に1万3560台に縮小した。1-3月(第1四半期)は、生産台数が納車台数を1万8000台近く上回っていた。

カロ氏は「誰もが在庫の積み増しを心配していたが、どうやら正常化したようだ。生産台数と納車台数の差は縮まっており、テスラがそうすると言っていた通りだ」と述べた。

  • 取材協力:Charlotte Yang.

原題:Tesla, BYD Post Record Sales on Demand for Electric Vehicles (3) (抜粋)

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