フォードとCATL、ミシガン州にバッテリー工場建設へ-関係者
2020年6月3日(水)、中国福建省寧徳市のCATL本社に展示されている車載電池。Qilai Shen/Bloomberg

フォードとCATL、ミシガン州にバッテリー工場建設へ-関係者

米フォード・モーターと電気自動車(EV)向けバッテリー製造で世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は米ミシガン州にバッテリー工場の建設を計画している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

(ブルームバーグ):米フォード・モーターと電気自動車(EV)向けバッテリー製造で世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は米ミシガン州にバッテリー工場の建設を計画している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。両社は建設地を数カ月にわたって模索してきたが、米中間の地政学的緊張に巻き込まれる格好となっていた。

未発表であることを理由に匿名で語った同関係者によると、バッテリー工場はデトロイトの西方約100マイル(約161キロメートル)に位置し、約2500人の雇用を創出すると見込まれている。今回の決定については、来週にも発表される可能性があるという。

フォードにコメントを求めたが返答は得られていない。CATLにも中国の営業時間外に電子メールでコメントを要請したが、返答はまだない。

ブルームバーグは昨年、両社が新工場について、建物とインフラを含むフォードの所有権が100%となる構造を検討していると報じていた。事情に詳しい複数の関係者によると、CATLがバッテリー製造の技術を所有し、フォード従業員が生産する形となる。

そうした仕組みにすることで、新工場はCATLによる直接投資を必要とすることなく、米インフレ抑制法に盛り込まれた税制優遇措置の適用を受けられる可能性があるという。

原題:Ford Picks Michigan for EV Battery Plant With China’s CATL (2)(抜粋)

© 2023 Bloomberg L.P.

Comments