景気後退が叫ばれる中、企業が採用活動を活発化させる理由
2022年8月16日火曜日、ポーランドのワルシャワ中心部にあるレストランのテラスで、歩行者と買い物客が歩いている。mBank SAのアナリストによると、ポーランド経済は第2四半期に予想以上に縮小し、テクニカルリセッションの可能性が高くなった。 Bartek Sadowski/Bloomberg

景気後退が叫ばれる中、企業が採用活動を活発化させる理由

エコノミスト(英国)
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企業は雇用と解雇のどちらをすべきなのか? 過去2年間、労働者の需要は急回復している。しかし、労働力の供給はそれに追いつかず、不足が蔓延している。つまり、多くの企業が雇用を必要としているのだ。一方、景気後退への懸念も広がっている。すでに労働者が多すぎるのではと考えるボスもいる。マーク・ザッカーバーグはFacebookの従業員に対して「ここにいるべきでない人たちがたくさんいるのだろう」と話している。AppleのトップであるTim Cookは、中道路線をとっている。Appleは「ある分野」では雇用を続けるが、経済へのリスクについては「明確な監視」を行っていると最近述べた。

今のところ、雇用する側が解雇する側を凌駕している。9月2日に発表された数字によると、農場を除くアメリカの雇用主は、8月に31万5,000人の労働者を給与支払名簿に追加した。その数日前に発表された米雇用動態調査(JOLTS)では、7月に1120万人の求人があったことが判明している。アメリカの失業率は50年来の低水準である3.5%から3.7%に上昇したが、これは労働市場に求職者が突然流入したためである。つまり、アメリカでは失業者1人に対し、ほぼ2人の求人があったのである(図表1)。イギリスも同じような状況である。イングランド銀行は景気後退が長引くと予測している。それでも、英国は過去最高水準の空室率を記録している。両国の企業は、まるで景気後退が来ないかのように雇用を増やしている。

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