電池リサイクルへの世界的なラッシュ
2022年4月26日(火)、韓国・群山にあるSungEel HiTech Co.の工場で、車載用バッテリーの粉末を採取。 SeongJoon Cho/Bloomberg

電池リサイクルへの世界的なラッシュ

電池のリサイクルに向けた世界的なラッシュは、将来の原料供給を心配する自動車メーカーにとって朗報だ。しかし、新工場の建設ラッシュは、リサイクル業界自体に大きなリスクをもたらす。

ブルームバーグ

(ブルームバーグ) — 電池のリサイクルに向けた世界的なラッシュは、将来の原料供給を心配する自動車メーカーにとって朗報だ。しかし、新工場の建設ラッシュは、リサイクル業界自体に大きなリスクをもたらす。

大手自動車メーカー、リサイクル専門会社、さらには鉱業界のグレンコアまでもが、廃棄物をEV(EV)革命の燃料となる商品に変えるために資金を投じている。その結果、2021年から2025年にかけて、世界の電池リサイクル能力は10倍近くに急増し、今年中にスクラップの供給量を上回る見込みだと、コンサルタント会社のCircular Energy Storageは述べている。

EVの初期モデルが大量に廃車になるのを待つ間、不足は次の10年まで続くと思われ、2025年にはリサイクル工場のスペースがスクラップの3倍になっているかもしれない。もちろん、いずれは古い電池が流入してくるが、リサイクル業者はそれまで生き残らなければならない。

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