欧州企業は中国投資を継続 緊張高まるも魅力薄れず
瀋陽市にあるBMWの施設。AFP/Getty Images

欧州企業は中国投資を継続 緊張高まるも魅力薄れず

欧州の対中投資は、2つの貿易相手国間の政治的関係の悪化にもかかわらず、今のところ持ちこたえており、企業はデカップリングの脅威を回避する方法を模索している。

ブルームバーグ

(ブルームバーグ) -- 欧州の対中投資は、2つの貿易相手国間の政治的関係の悪化にもかかわらず、今のところ持ちこたえており、企業はデカップリングの脅威を回避する方法を模索している。

ロディウム・グループのデータによると、EUから中国への投資は、2022年上半期に前年同期比で15%増加した。これは、第1四半期にBMWが自動車製造合弁会社の支配権を取得したことが寄与している。

最近、投資は弱くなっているが、欧州の企業は、一部で懸念されていたような中国からの撤退はしていない。むしろ、地政学的緊張の高まりが、現地生産体制の拡充を企業に促している可能性すらあると、アナリストは述べている。

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ロディウム・グループのリサーチアナリストであるマーク・ウィツケ氏は、「まだ大規模な撤退は見られず、企業はすでに計画されたプロジェクトの完了に向けて取り組んでいます」と述べている。「少なくとも欧州企業については、すでに中国に大きな利益をもたらしている大企業が、コロナ感染抑制のためのロックダウンにより、多少の遅れはあっても、計画的な投資を続けているのがほとんどです」と述べている。

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