
中国の予算圧縮は、負債の増加または低成長を意味する
コロナ、土地売却の不振、税制優遇措置で中国地方政府の歳入減。負債を増やすか、支出を抑えるかの選択しかなく、成長の妨げになると考えられている。
(ブルームバーグ) — 中国の地方政府は予想外の厳しい予算圧迫に陥っており、負債を増やすか、経済成長の低下を容認するかで当局者にジレンマが生じている。
ゼロコロナ政策を維持することは、経済を減速させるだけでなく、政府予算に莫大な追加費用をもたらしている。コロナウイルス感染症の集団検査だけでも、3月上旬の予算より数千億元、いやそれ以上、地方当局の支出責任が増えることになる。
財政のストレスは、コロナの支出圧力以前から高まった。政府は5月、企業への減税額を当初予定の2兆5,000億元(約50兆円)より多くすることを決め、より多くの収入をあきらめることになった。その上、住宅市場の低迷と土地売却収入の減少により、今年1~5月の地方政府の収入は26%減の2兆2,000億元と足を引っ張られた。
この記事は有料会員のみご覧いただけます
購読する既にアカウントをお持ちの方 ログイン