メタバースの「仮想土地」が80%の大暴落

暗号通貨市場が広く低迷する中、メタバースにおける「土地」の平均価格と取引量が崩壊していることが、米テクノロジーメディアThe Informationが行った分析により明らかになった。

同誌のAidan Ryanの分析によると、土地の平均価格は、2月の16,300ドルをピークに80%近く下落し、6月には3,300ドルになったことが、WeMetaのデータから判明した。同時に、取引量は2021年11月の最高値から90%以上減少している。

The InformationはWeMeta、Sandbox、Decentraland、Voxels、NFTs Worlds、Somnium Space、Superworldプラットフォームのデータを入手し、分析した。

「市場環境は現在、暗号資産の全体的な需要を減少させ、これは短期的に仮想不動産空間にも影響を与えている」と、SuperWorldの共同創設者兼CEO、Hrish Lotlikarは電子メールでThe Informationに対し述べたという。

メタバースの仮想空間は、少し前まで次の大きな流れとして注目されていた。現実の不動産市場のように、一等地を手に入れようとする動きが活発化した。

Sandbox(ラッパーのスヌープ・ドッグが住んでいるメタバース)やDecentralandなどの会社は、デジタル区画の土地をユーザーに販売している。ユーザーはそのスペースを売買したり、リースしたり、仮想構造物を建設するために使用したりすることができる。

有名投資家マーク・キューバンはバーチャル不動産の購入は「史上最も愚かな行為」であると述べている。彼は人気のBAYC NFTコレクションを所有するYuga Labsに投資したにも関わらず、仮想の土地の正当性は否定している。