なぜ新しいテクノロジーは生産性を向上させないのか?
(Timo Lenzen/The New York Times) 

なぜ新しいテクノロジーは生産性を向上させないのか?

クラウドコンピューティングや人工知能などの技術革新は、来るべき生産性復活の原動力として歓迎されている。しかし、その成果はなかなか現れてこない。

ニューヨーク・タイムズ

[著者:Steve Lohr]クラウド・コンピューティングと人工知能が、富を生み出す生産性の急上昇を促進するというのは、長年にわたってアメリカの企業の信条となっている。この信念は、ベンチャー企業への資金提供や企業の支出を刺激してきた。そして、その成果は一部のハイテク企業だけにとどまらず、経済全体に波及すると、支持者たちは主張している。

しかし、まだそうなっていない。

政府が今月発表した第1四半期の生産性は、労働時間1時間あたりに生産される財やサービスの価値と定義され、急激に低下している。四半期ごとの数字はしばしば不安定になるものだが、この報告は、パンデミック時にデジタル技術への投資を加速させたことによって、生産性の復活がようやく始まったという以前の期待を打ち砕くようなものであった。

パンデミック以降、生産性の伸びは年率1%程度にとどまり、2010年以降の低調な伸びとほぼ同じである。

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