仮想通貨崩壊 今回は違う? - ポール・クルーグマン
2022年5月16日(月)、スペイン・バルセロナのBitBase暗号通貨取引所内にある暗号通貨自動預け払い機(ATM). Photographer: Angel Garcia/Bloomberg

仮想通貨崩壊 今回は違う? - ポール・クルーグマン

現状では、暗号通貨は、市場そのものへの投機以外には、経済取引においてほとんど何の役割も果たしていない。ビットコインは2009年から存在しており、技術的な基準からすると古株であることを念頭に置くべきだろう。

ニューヨーク・タイムズ

[著者:ポール・クルーグマン]先週、TerraUSD(テラ)というステーブルコイン(従来の銀行口座のような役割を果たすとされていたが、Lunaという暗号通貨にのみ支えられていたシステム)が暴落した。Lunaはわずか24時間の間に価値の97%を失い、一部の投資家の生活資金を破壊したようだ。

この出来事はクリプト(暗号通貨)の世界全般を揺るがしたが、実はテラの災害以前から、この世界はかなり揺らいでいたようである。暗号通貨の元祖であるビットコインは11月にピークを迎え、その後50%以上下落した。

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