アメリカの雇用ブームが続き、持続的なインフレへの懸念が高まる
Photo by Ernie Journeys

アメリカの雇用ブームが続き、持続的なインフレへの懸念が高まる

悲観的な見方をすれば、FRBは失業率の測定値がNAIRUレベルに近づくまで利上げを続けなければならないかもしれない、ということである。そうなれば、何百万人もの人々が職を失うことになる。

エコノミスト(英国)
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2022年7月8日に発表された政府データによると、米国経済は6月も急速なペースで雇用を増やし、失業率は3.6%で安定し、賃金も上昇した。同月に新たに加わった職は37万2,000人で、エコノミストの予想をはるかに上回ったと労働省は報告した。

普通なら、無条件に喜ぶべきことだろう。8月5日に発表された数字によると、7月のアメリカの失業率は3.5%に低下し、2019年のパンデミック直前に記録した半世紀ぶりの低水準に並んだ。さらに、先月は53万人近い雇用が創出され、これは予想の2倍以上であったため、経済はパンデミック時に失われた雇用をすべて回復したことになる。これは、この数十年で最も強力な景気後退からの回復を意味する。

しかし、経済の多くの部分では、喜びよりも不安の方が大きい。超緊縮状態の労働市場は、パンデミック前の人員水準に戻そうと奮闘する企業にとって難題である。投資家や政策立案者にとっても難問であり、経済成長鈍化の兆候があるにもかかわらず、中央銀行がさらなる大幅な利上げに踏み切る必要があることを示唆している。

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