
仮想通貨マニアが経済の現実にぶつかるとき - リオネル・ローラン
昨今の暴落によってクリプト(暗号通貨)の経済性が損なわれ、いくつかの分散型金融(DeFi)プロジェクトの命運が尽きようとしている。クリプトは「金融プロセスの高速化」ではなく「シャドーバンキングの2乗」という見方すらある。
(ブルームバーグ・オピニオン) -- 暗号通貨界の著名人がダボス会議で世界を飛び回るエリートに加わり、市場の暴落に巻き込まれた投資家が眠れない夜を過ごす中、規制当局は次の暗号サイクルの好不調による現実世界への影響について考える時期に来ている。
フィンテックとクリプト(暗号通貨)は、すでにデジタルキャッシュ、ローン、電子メール形式のクレジットカードのように単純に見える複雑な商品へと急速に拡大している。分散型金融(DeFi)プラットフォームは、投資家に8%~10%の暗号通貨の利回りを提供し、その一部は銀行に触れることなく世界中のスタートアップに資金を供給している。そしてマニアはWhatsAppのスピードで現実の経済と出会うことになったのだ。