プーチンはドイツ経済を破滅に追い込んでいる
ロシアによるガス供給の圧迫は、安価なエネルギーの時代がドイツに終わりを告げたことを示している。ロシアのエネルギー供給が停止した場合、2023年にドイツ経済が3%以上縮小するとの試算がある。

(ブルームバーグ) -- ドイツでは、何十年も途切れることなく稼働している工業炉がある。急に冷やすと、溶けた材料が固まってシステムが壊れる。
前例のないエネルギー危機に直面する欧州最大の経済大国では、こうした懸念が渦巻いている。
ロシアのガス供給が減るという漠然とした不安は、今や現実のものとなっている。プーチン大統領がヨーロッパへの主要パイプラインの流量を60%削減した後、オラフ・ショルツ首相率いる専門家は今週、シナリオを検討したが、どのシナリオも冬を越すのに十分な蓄えにはならなかった。