Apple、App Storeで譲歩しながらも壮絶な法廷闘争を制す
2018年5月10日(木)、App Storeに掲載されていたEpic Gamesのフォートナイト。Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg。

Apple、App Storeで譲歩しながらも壮絶な法廷闘争を制す

Appleは、Epic GamesによるApp Storeでの障壁の破壊を阻止するための長期にわたる法廷闘争で新たな勝利を収めたが、iPhoneメーカーの金儲けの要塞は依然包囲されている。

ブルームバーグ

(ブルームバーグ) -- Appleは、Epic GamesによるApp Storeでの障壁の破壊を阻止するための長期にわたる法廷闘争で新たな勝利を収めたが、iPhoneメーカーの金儲けの要塞は依然包囲されている。

アプリ開発者からの長年の苦情や世界各国の政府からの監視により、Appleはすでに1,600億ドル規模のアプリ配信市場における支配力を守るルールの一部を書き換えることを余儀なくされており、さらなる変更が控えている。しかし、Appleの収益やApp Storeの支配力に対する全体的な影響は限定的であると思われ、Appleが請求する料金に変化はない。

人気ゲーム「フォートナイト」のメーカーであるEpicは月曜日、AppleがOS上でサードパーティのアプリマーケットプレイスを禁止していることを解除するための控訴審で敗訴したが、Spotify Technology SAなどのライバルやMatch Group Inc.など定額アプリメーカーからの強い圧力により、App Storeはその15年の歴史でかつてないほど開放されている。

欧州連合や他の市場でも、デジタル市場法などの法律が施行された。この法律は、Appleが、サードパーティーのアプリダウンロードストアやライバルのアプリやサービスとの相互運用性の向上をサポートするために、ソフトウェアのアーキテクチャを再設計することを要求している。

ワシントンで「Open App Markets Act」として知られる法案は、Appleによる防御的なロビー活動が強化されたため、昨年は失敗に終わったが、SpotifyのCEOは今年も米国の首都でiPhoneメーカーに対する闘争を続けている。

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