Airbnb、コロナ禍を凌ぐため12億ドルの現金燃焼

Airbnbはコロナ禍の影響を最も受けた新興企業だが、米調査報道ニュースサイト「ジ・インフォメーション」によると、同社はパンデミックを凌ぐため、2019年半ばから2020年半ばまでの間に12億ドル以上の現金を燃やしたことがわかった。これは今年初めの世界旅行の急落が、雇用やマーケティングへの支出の大幅な増加によってすでに弱体化したバランスシートを浸食したためである。

同社は4月に、シルバーレイクとシックスストリート・パートナーズが主導する資金調達ラウンドで、株式と11%の金利での負債を通じて10億ドルを調達し、手元資金を増強した。その月の後半には、再び高金利の負債で10億ドルを調達した。

安定化を図る中で、Airbnbの収益は急降下し、第2四半期には72%減少したと報告書には書かれている。コスト削減のため、同社は約2,000人のスタッフを解雇し、広告や製品開発への支出を削減した。それでも、同社は1億1400万ドルのリストラ費用を含め、上半期に8億5000万ドルを支出したとザ・インフォメーションは伝えている。

また、同社は5300万ドルの非現金投資の減損費用も報告している。Airbnbが投資したリリック、オヨ、ゼウスリビングなど複数の企業は、パンデミックが発生して以来、財務的に苦戦している。

12月に株式公開が予定されているAirbnbは、ここ数ヶ月で予約が急増しており、そのビジネスモデルが回復力があり、持続可能であることを投資家に納得させることを期待している。

ロイター通信によると、同社は評価額300億ドルのために30億ドルを調達しようとしている。

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