
富裕なサウジは外資を呼び込めるか―Anjani Trivedi
サプライチェーンの強化や不安定なエネルギー移行に対応するため、各国や企業が重要な原材料の入手を急ぐ中、サウジアラビアがその地位を確立しつつある。特に、中国への依存に対する懸念が高まる中、サウジアラビアには大きなチャンスがあると言える。
(ブルームバーグ・オピニオン) -- サプライチェーンの強化や不安定なエネルギー移行に対応するため、各国や企業が重要な原材料の入手を急ぐ中、サウジアラビアがその地位を確立しつつある。特に、中国への依存に対する懸念が高まる中、サウジアラビアには大きなチャンスがあると言える。しかし、投資家はサウジアラビアを信頼しているだろうか。
サウジアラビアの政府系ファンドと国営鉱山会社は、銅、ニッケル、リチウムなどの資源に世界各地で投資するファンドを設立するため、119億5,000万リヤル(32億ドル)を出資し、少数株主として非事業パートナーになる予定だ。この会社の設立は、BHP Group Ltd.、Rio Tinto Plc、Ivanhoe Mines Ltd.などの大手企業や、米国、英国の政府関係者が先週招集されたサウジアラビアの年次Future Minerals Forumで発表されたものだ。