アントグループ、国有資産管理会社が撤退して再編に暗雲

アリババ創業者ジャック・マーが率いるアントグループは、政府主導の再編が頓挫しました。国有資産管理会社が、アントの消費者金融部門への投資契約を突然撤回したためです。

中国の財務省が管理する中国信達が12月の株式引受契約から離脱したことで、アントの消費者金融子会社は資金調達計画を見直さなければならなくなりました。

中国信達は、アントのローン事業の20%を取得する代わりに60億元(約1,079億円)を投資する予定でしたが、木曜日の深夜に「商業的に慎重に検討し、対象会社と交渉した」結果、この取引から撤退すると発表しました。

アントは、2020年11月に予定されていた370億ドルの超大型新規株式公開(IPO)の数日前に中国の規制当局が停止を強行して以来、事業の再編を進めています。この再編計画には、アントが運営する最大のファンドの清算や、最も重要な2つの事業を分社化して新会社を設立することが含まれており、新会社は国有株主を受け入れました。

アントグループはアントコンシューマーの株式の半分を保有しており、残りの株式は他の6社が保有しています。中国信達の子会社である南洋商業銀行は、アント・コンシューマー・ファイナンスの第2位の株主であり、15%の株式を保有しています。