
ベインによる東芝買収は日本にとって大きな意味を持つかもしれない

東芝をめぐる悲喜劇は長期に渡っているが、幕引きは遠い。ベインキャピタルによる東芝買収は、日本にとって大きな意味を持つかもしれない。アメリカのプライベート・エクイティたちが、消えゆく企業に残された宝石を取り囲んでいる。
かつては日本の工業力の代名詞であった東芝。メモリーカードから原子炉まで、あらゆるものを作ってきたこのコンツェルンは、最近、ドラマの代名詞となった。日本の経済誌は、10年前の不正会計に始まり、経営陣と株主の間の一連の「ドタバタ」が今日まで続いていることを「東芝劇場」と書いている。東芝の株価は、国内外のライバル企業や日本の株式市場全体を下回っている。
米国のプライベート・エクイティ・グループであるベイン・キャピタルによる買収が噂される中、今回の事態が起こった。このため、投資家の間ではこの騒動に何らかの決着がつくのではという期待が高まっていた。東芝の市場価値は、この1ヶ月で4分の1も上昇した。
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