ByteDanceがゲーム事業を強化、Nuverseブランドを発表

北京に拠点を置くTikTokのオーナーであるByteDanceは、ゲーム事業のブランドとウェブサイトを立ち上げ、近年になって台頭してきたばかりのテック大手がゲーム業界でテンセントと競合することを示唆している。

2019年に同社のゲームパブリッシング・制作部門としてゲーミング事業を立ち上げたByteDanceは、このたびゲーミングブランドを「Nuverse Games」と正式に確定した。この組織は2019年に設立されていた。

「私たちは、一流のゲームを提供し、グローバルなコミュニティを構築し、すべてのゲーマーに楽しさと感動を与える体験を提供することで、世界中のゲーマーにサービスを提供することに専念している」とイントロには書かれている。

Via Nuverse Games

界面新聞によると、構造的には、ByteDanceのゲーム事業は、商品部門の小型ゲーム、商品化部門のカジュアルゲーム、戦略部門の自社開発ゲームの3つの部門で3種類のコンテンツを展開している。 また、これまで戦略部の下にあった独占代理店事業も、事業部の下に置く予定という。ずっとByteDanceは、採用拡大、集中協力配信、高額な設備投資でゲーム事業を展開してきた。ゲーム開発の需要に応えるため、ゲーム人材を大量に募集しており、NetEaseやTencentなどの出身者も数名いるという。現在、ByteDanceのゲーム事業を担当しているのは、テンセントの戦略協力部門に2年間勤務していたYan Zhuyuanだ。

中国のゲーム業界では現在、TencentとNetEaseが支配している。以前のデータによると、2019年の中国ゲーム業界の規模は3100億元(480億ドル)に達し、そのうちテンセントのゲーム事業収入は1411億元で全体の46%のシェアを占めている。NetEaseのゲーム事業収入は464億元で市場シェアは15%なので、テンセントとの合計シェアは約60%となる。

Image Via Nuverse Games