中国AIチップCambricon、2020年通年で純損失を前年比6割圧縮

2月25日、中国AIチップ企業のCambricon(寒武纪)は2020年通年の財務を開示した。営業利益4億5,900万元(約75億5,000万円)と前年同期比3.38%の増加を示した。当期純損失は4億3,600万元(前年同期比63.04%減)、前年同期の純損失は11億7900万元で、前年同期比63.04%減となった。TechWebが報じた

Cambriconは、2020年上半期の客観的な市場環境は、下流顧客のサーバールーム構築やプロジェクト実施の進捗が前年同期に比べて鈍化し、結果として同社の顧客紹介や事業展開に一定の影響が出たと発表した。 下期に入り経済情勢が徐々に回復してきたことで、川下顧客のプロジェクトの進捗状況が正常に戻ってきたことから、市場拡大に向けた取り組みを強化し、事業レイアウトや関連顧客の紹介を加速させたという。

同時に、Cambriconの営業・サービスチームの拡大に伴い、人員規模の拡大により、2020年には当社全体の人件費やオフィススペース投資が大幅に増加し、前年同期に比べて営業損失がさらに増加した。

報道によると、同社の一連の製品とそれを支える基本システムソフトウェアプラットフォームを反復的にアップグレードするため、2020年も「クラウドエッジ」製品群と基本システムソフトウェアプラットフォームの研究開発投資を増やした。2021年も研究開発費は前年同期より高くなる見込み。

Image via TechWeb