Microsoftを含むテック企業がオンラインコンテンツの信頼構築を目的とした標準化グループを設立

Adobe、Arm、BBC、Intel、Microsoft、およびTruepicは、メディア・コンテンツの出典や履歴、または出所を証明するための技術基準を開発することで、誤報、フェイクニュース、オンライン・コンテンツ詐欺の蔓延に対処するために設立された共同開発財団のプロジェクト、Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)を結成するために提携した。

C2PAは、誤解を招くコンテンツとの戦いを目標に、標準化された証明情報ソリューションの確立を目指している。

発表によると、C2PAのメンバー組織は、一般的なアセット タイプおよびフォーマットに対応したコンテンツの証明可能性に関する仕様を策定し、パブリッシャ、クリエイター、消費者が、画像、動画、音声、文書などのメディアの起源と進化を追跡できるようにする。この技術仕様には、アセットの種類ごとにどのような情報が関連付けられているか、その情報がどのように表示および保存されているか、改ざんの証拠を特定する方法などを定義することが含まれる。

C2PAのオープン スタンダードでは、プラットフォームが証明情報に基づいたデジタル コンテンツを保存し、読み取る方法を提供する。オープン スタンダードは、どのようなオンライン プラットフォームでも採用できるため、インターネット全体の信頼性を向上させる上で非常に重要だ。C2PAは、さまざまなメディア タイプを大規模に取り込むことに加えて、キャプチャ デバイスから情報消費者に至るまで、エンドツーエンドの証明書体験を推進しているという。チップメーカー、報道機関、ソフトウェアおよびプラットフォーム企業との連携は、包括的な証明情報標準を促進し、コンテンツ エコシステム全体での普及を促進する上で非常に重要だ。

C2PAの設立により、Adobeが主導するコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)とMicrosoftとBBCが主導するプロジェクトOriginの創設メンバーが一堂に会し、技術仕様を単一の事業体の下で統一することが可能になった。CAIは、デジタルメディアに実績と履歴を提供するシステムを構築し、クリエイターが著作権を主張するためのツールを提供し、消費者が見ているものが信頼できるかどうかを評価できるようにしている。