
メタ、政府からの要請でEU域内のロシア国営メディアを制限
欧州連合(EU)からの要請を受けたフェイスブックは、EU全域でロシア系メディアのRTとスプートニクへのアクセスを制限する予定だ。
フェイスブック、インスタグラム、ティックトックは、欧州連合(EU)の禁止措置に先立ち、ロシアの国営メディアチャンネルを制限している。
EUは27日に禁止令を発表し、正式な提案の後、各国が2日に署名する予定だ。一方、フェイスブックのオーナーであるメタとTikTokのオーナーであるバイトダンスは、すでにEU圏内でスプートニクとロシア・トゥデイが運営するアカウントへのアクセスを制限している。
メタのグローバル担当プレジデントであるニック・クレッグは、「われわれは多くの政府やEUから、ロシアの国家統制メディアに関してさらなる措置を取るよう要請を受けている」とツイートに書いている。「現在の状況の例外的な性質を考慮し、我々は今回、EU全域でRTとスプートニクへのアクセスを制限する予定である。この問題については、引き続き各国政府と緊密に連携していく」
ロシアのウクライナ侵攻により、大手テクノロジー企業にロシアでのサービスを縮小または制限するよう求める政府が増えている。ポーランドとバルト諸国は27日、大手テクノロジー企業に対し、ロシアに対して「毅然とした態度で臨む」よう要請した。
政府の圧力が強まる中、Twitterはロシアの国営メディアからのリンクに警告ラベルを追加し、YouTubeはコンテンツへの広告を制限した。
マイクロソフトも、MSN.comを含め、ユーザーがロシアのプロパガンダに触れる機会を減らすための措置を講じると述べている。
「(ロシア系メディアの)RTのニュースアプリをWindowsアプリストアから削除し、Bingでのこれらのサイトの検索結果のランクをさらに下げ、ユーザーが明らかにこれらのページに移動する意図がある場合にのみRTとSputnikのリンクを返すようにします」と同社は声明で述べている。同社はまた、RTとスプートニクからの広告を禁止する予定だ。
Nico Grant, Jillian Deutsch. Meta Restricts Russian State Media in EU After Government Requests. © 2022 Bloomberg L.P.