州の補助金が米国のEVブームを後押しするも、生産能力過剰の危険性あり


アトランタから東へ1時間、州間高速道路を降りると、ジョージア州の絵葉書のような田舎町が広がる。高い松林、田舎の家、教会が立ち並ぶ道を走ると、突然広大な伐採地が現れる。黄色い大型トラックは土を踏み固め、その端には大きな送電線が走っている。税制優遇措置や直接補助金など、総額15億ドルにも及ぶ支援だ。ジョージア州が昨年5月、カリフォルニア州を拠点にトラックやSUVの電気自動車(EV)を製造する新興企業リビアンにこの奨励策を発表したとき、それは同州が与えた最大の企業助成金だった。しかし、それは長くは続かない。7月には、同じくEV工場建設のため、現代自動車にさらに大きな18億ドル相当の優遇措置を約束した。