FBとインスタ、TikTok的レコメンドを2倍に増やす

Metaは2023年末までに、インスタグラムとFacebookでのフォロー・フレンド外から「おすすめコンテンツ」の量を2倍以上に増やすと明らかにした。TikTokの「For you」の模倣をより深めた格好だ。

27日に行われたMetaの第2四半期決算説明会で、CEOのマーク・ザッカーバーグは、「Alが人々が面白いと思う追加のコンテンツを見つけることで、エンゲージメントとフィードの質が向上する」と説明した。彼は、MetaがAIを使って、リンクや写真など、人々がそのサービスで公に共有する全てのコンテンツを推薦すると言った。

現在、Facebookではそのような「おすすめコンテンツ」がおよそ15%を占めており、Instagramではすでにその割合が高くなっているという。

このおすすめを行う「ディスカバリー・エンジン(Discovery Engine)」は、FacebookとInstagramがこれまでユーザーのソーシャルグラフ(友人リスト)とは関係なく、ユーザーが好みそうなコンテンツをメタが推薦する仕組みである。これは先月、米テクノロジーメディアThe Vergeが入手した社内メモで初めて報じられた内容だ。

ザッカーバーグは7月21日、Facebookの投稿で、彼はソーシャルネットワークのフィードを2つのセクションに分割すると説明していた。ユーザーは友人や家族からのコンテンツをとても気にしているので、それらの投稿は専用のタブになり、Metaのアルゴリズムによって選ばれたコンテンツを提供するFacebookの「ディスカバリーエンジン」のタブが加わる。

Facebookがコンテンツの推奨方法を大きく変えたのは2018年で、ザッカーバーグはニュースフィードで友人間の「意味のある社会的相互作用」(MSI)を促すことに焦点を当てた戦略を発表した。導入時、ザッカーバーグは、SNSに費やす時間の減少につながるが、ユーザーの気分は良くなると予測した。

しかし、Metaのビジネスが減速し、Facebookのユーザーベースが高齢化している今、ザッカーバーグは過去4年間のフィードの設計方法を捨てようとしているのかもしれない。水曜日に彼は、人々はフィードでの共有から完全に離れ、代わりにプライベートメッセージでのコミュニケーションに移行しつつあると述べた。