エリオット、ソフトバンクG株をほぼ全て売却 - FT報道

アクティビスト投資家のエリオット・マネジメントが、ソフトバンク・グループのほぼ全てのポジションを売却した。

フィナンシャル・タイムズ(FT)は、エリオットは今年初め、ソフトバンクを含むハイテク株が長期にわたって下落した際にこの動きを見せたと、この取引に詳しい関係者の話として報じている。この売却の規模やタイミングは不明だが、エリオットは昨年も相当量の株式を売却し、利益を得ている、とFTは付け加えている。

エリオットは2020年2月までに、ソフトバンクに30億ドル近い株式を蓄積していた。

エリオットによる株式の売却は、ヘッジファンドが孫氏と、同社と保有株式のバリュエーションの差を縮める能力への信頼を失った後に行われたという。

フィナンシャル・タイムズは11月、エリオットと他の投資家が、ソフトバンクが自社株買いに踏み切らないことに不満を募らせていると報じている。 当時、エリオットは孫に、自社株買いによって株価を上昇させ、同社のガバナンスを改善する方法を見出すよう働きかけていた。